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生理に伴う欠席に配慮
入試の不利な取り扱い防ぐ
山本(香)氏に伊藤(孝)文科政務官
23日の参院厚生労働委員会で公明党の山本香苗氏は、生理による体調不良で働けない人のための「生理休暇」を学校にも求める声があることを踏まえ、生理に伴う女子児童生徒の欠席に関して、特に入試で必要な内申への影響を心配して生理痛を我慢しなくて済むよう配慮を求めた。
小中高校生らの生理を巡っては、日本若者協議会と任意団体「#みんなの生理」が実施したアンケートの結果で「生理によって学校を休みたいと思ったことがある」が9割に上った一方、そのうち68%が休むのを我慢し、理由として「成績や内申点に悪影響が出ると思った」が最多だった。
山本氏は、この結果に言及した上で、高校入試の内申書の欠席日数欄を削除する自治体が広がっていると指摘。大学入試を含めた文部科学省の積極的な推進を訴えた。
伊藤孝江文科大臣政務官(公明党)は、高校入試で不利に取り扱われることのないよう、都道府県などに対する周知の検討を「来年度の選抜に向けて速やかに行いたい」と表明。大学入試でも「対応したい」と答えた。