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ロス率低く、手取り高い
青果物輸出の事例を聴取
党プロジェクトチーム
青果物の輸出拡大の取り組みを聴取する党PT=11日 参院議員会館
公明党「農林水産物等の輸出促進に関するプロジェクトチーム」(PT、座長=稲津久衆院議員)は11日、参院議員会館で、青果物などの輸出拡大に向けた取り組みについて、企業や全国農業協同組合連合会(JA全農)から聴いた。
このうち、アジア諸国向けに青果物を輸出し、産地開発から現地での販売促進まで行う株式会社アライドコーポレーションの今井政樹氏は、現地着荷時の品質劣化によるロス率低減に向けた取り組み事例を紹介。具体的には、イチゴの場合、市場流通品を仕入れて輸出した際のロス率が平均約8.3%だったのに対し、産地から輸出先国まで一定の温度を保つ取り組みを講じると、同約0.8%まで抑えられたと強調した。また、生産者の手取り単価についても市場出荷に比べて高いと説明した。
さらなる輸出拡大への課題については、輸出先国の残留農薬基準への対応や、現地での販路拡大を挙げた。