被害状況を調査する市議会公明党の議員（右側4人）＝11日　千葉・木更津市

11日午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする強い地震があった。同県木更津市で震度5強のほか、東京23区や横浜市など広い範囲で震度4を観測した。気象庁によると、震源の深さは40キロ。地震の規模（マグニチュード）は5.2と推定される。地震発生を受け、木更津市議会公明党（渡辺厚子幹事長）は同日、市内で被害状況を調査した。

市総務部危機管理課によると、被害状況は店舗の外壁などの破損や、民家の屋根瓦の落下など計9件（午後4時現在）に上った。同課の担当者は「今後も強い揺れに備えるとともに、降雨の状況によっては落石や崖崩れも想定されるため、警戒を続けていきたい」としている。

一行は、同市中央2丁目で寿司屋「寿司竹」を営む鈴木充さんと懇談。鈴木さんは「強い揺れを感じた。家具が倒れたりするなどの大きな被害はなかったものの、建物が古いために再び地震が発生すると不安が残る」と話した。

渡辺幹事長は「住民の不安解消に向けて、引き続き関係機関と密に連携しながら、迅速に必要な対策を講じられるよう支援に万全を期す」と語った。