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2019年5月14日

コラム「北斗七星」

令和に入り最初の国政選挙は夏の参院選である。振り返れば平成も元年(1989年)に参院選が行われた。野党第1党だった社会党が当選者数で与党の自民党を上回り、自民は参院で単独過半数を大きく割り込んだ◆自民惨敗の要因は首相の女性問題などに加え、収賄容疑で政治家や官僚が逮捕されたリクルート事件が大きかった。この事件を契機に政治改革が国政の焦点となり、やがて選挙制度改革を巡り自民党が分裂する事態に発展。93年衆院選後の政権交代につながった◆今年と同じ亥年の選挙だった2007年の参院選では、自民、公明の与党両党が議席を減らし、大勝した民主党が参院第1党になった。年金記録問題のほか、閣僚の不祥事や失言が相次いだことが与党の敗因とされた◆その後、リーマンショックが日本経済を襲い、失言などによる閣僚の辞任も続き内閣支持率は低迷。09年総選挙で与野党が逆転し、民主党政権が生まれた。参院選の結果は、時として後の政権交代の遠因になりかねないことに留意したい◆こうした教訓に学ぶまでもなく、いかなる選挙戦も油断や慢心は禁物だ。内外の突発的な出来事が選挙結果に重大な影響を与えることも少なくない。身内に足を引っ張られることさえある。一段と気を引き締めて参院選に臨みたい。(幸)

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