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コラム「北斗七星」
自宅を出て駅に向かう途中に、約1キロに及ぶケヤキ並木のトンネルがある。この中をくぐると、多様な緑が目に飛び込んできて、すがすがしい気持ちになる。ささやかな通勤の楽しみだ◆「自然界には約2000種類の緑色が存在する。作品を描く際、人に元気を与えてくれる、そうした自然の色を大切にしてきた」。かつて取材で漫画家・イラストレーターの、わたせせいぞう氏から聞き、想像以上の色の豊かさに驚いたことを思い出す◆もう一つ、新緑がまぶしい今の時期に思い出すシーンがある。北斗子が小学6年生だった時の図工の授業。担任の先生の提案で、使える絵の具は赤、青、黄の3色だけ。緑は青と黄を混ぜれば作れると教わった。失敗を重ねながら、思い通りの緑になった時はうれしかった◆絵の具に基本となる色があるように、公明党には三つの指針がある。61年前、党創立者が示した「団結第一」「大衆直結」「たゆまざる自己研さん」だ。そしてそれを胸に刻んだ約3000人の議員がいる◆統一地方選で公明党は、住民の新たな期待を背負った。「1票」の重みを知る一人一人が“地域を元気にする存在”として、きょうも勇んで現場に飛び込んでいきたい。(花)