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公明、1203人が当選
統一地方選後半戦
市議選8連続「第1党」 10人惜敗
7市町で議席増やす
第20回統一地方選挙の後半戦である一般市・東京特別区・町村議選は23日に投票、23、24両日に開票が行われた。後半戦で公明党は287市議選に893人、21区議選に152人、140町村議選に168人の計1213人を擁立し、1203人が当選を果たした(うち50人は無投票当選)。市議選は、政党別当選者数で8回連続の「第1党」を守り抜いた。また、前回2019年の選挙と比べて7市町で議席を増やした。党員、支持者、創価学会員の皆さまの昼夜を分かたぬご支援に対し、心より感謝申し上げます。
統一地方選後半戦の結果を受け、記者会見する山口代表=24日 党本部の開票センター
一般市会
一般市議選で公明党は、891人(現695、新196)が当選を果たした(無投票当選20人)。政党別当選者数では、1995年の統一地方選から8回連続の「第1党」を堅持。女性候補も政党最多の321人が当選し、4回連続の「第1党」を成し遂げた。兵庫県西宮市で1人が3票差、香川県高松市で1人が90票差で、共に次点で涙をのんだ。
議席増は4議会。山形県上山市が20年ぶりに議席を獲得した。群馬県太田市は3議席から4年ぶりに4議席に回復。埼玉県東松山市は過去最高得票を記録した上で、2議席から32年ぶりに3議席へと増やした。16年ぶりの2議席回復に挑んだ長野県岡谷市は無投票当選だった。
過去最高得票を記録したのは、北海道伊達市、埼玉県東松山市、同深谷市、愛知県高浜市、同長久手市、大分県中津市の6市。
後半戦の市議選の結果、公明党の議席占有率が20%以上となったのは34議会。このうち占有率30%以上は3市で、定数20に対し現有7議席を死守した大阪府門真市(35%)をはじめ、同守口市(31.8%)、東京都武蔵村山市(30%)が大激戦を制した。
東京特別区会
東京特別区議選では、統一外の足立、葛飾を除く21区議選に立候補した152人(現130、新22)のうち、144人が勝ち抜いた。定数を大きく上回るなど、各区で大激戦が繰り広げられたが、文京、世田谷、北をはじめ16区で全員当選を果たした。練馬で4人が議席を逃したほか、港、目黒、大田、杉並の各区でそれぞれ1人が惜敗した。
政党別当選者数では、自民党に次ぐ「第2党」の座を死守した。
公明党の議席占有率は、江戸川区(12人)の27.3%、北区(10人)の25%をはじめ、21区のうち7区で20%以上となった。
町村会
町村議選では、140町村で168人(現135、新33)の候補を擁立し、2003年の統一地方選以来、6回連続で全員当選を果たした(無投票当選30人)。
この中で議席増は3町議会。05年に合併して誕生した青森県外ケ浜町で初議席を獲得した。茨城県五霞町でも16年ぶりとなる議席回復で空白区を解消。埼玉県滑川町では過去最高得票を記録して当選し、8年ぶりに議席を得た。
過去最高得票を獲得したのは、北海道浜中町、群馬県長野原町、埼玉県滑川町、同神川町の4町に上る。
前回選との比較では、17町が得票増を達成した。
党声明
公約・政策の実現に全力
一、住民に最も身近な地方政治の担い手は、どの政党、どの候補者なのかが問われた第20回統一地方選挙の後半戦の市区町村議選において、わが党は1213人を擁立し、無投票当選の50人を含め1203人が当選(一般市議会議員選挙891人、東京特別区会議員選挙144人、町村議会議員選挙168人)することができました。わが党の公認候補に力強いご支援をお寄せ下さった全国の有権者の皆さま、厳しい選挙情勢の中を最後の最後まで血のにじむようなご支援をお寄せ下さった党員、支持者の皆さま、創価学会員の皆さまに、心から感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
一、後半戦でわが党の当選者数は主要政党の中で最も多く、当選率も99%と最高です。一般市議会議員選挙においては政党別当選者数の「第1党」の座を8回連続で堅持し、町村議選では6回連続の全員当選を果たしました。当選者に占める女性の割合も39%と極めて高い比率です。7市区選挙区において残念ながら惜敗しました。この結果、今回の統一地方選挙では、前半戦の道府県議会議員選挙169人、政令市議会議員選挙171人の当選者を加えると、1555人を擁立し、そのうち1543人が当選することができました。
一、今回の統一地方選挙において、わが党が多くの選挙区で1票にしのぎを削る大接戦を制することができたのは、生活現場の声を丁寧に受け止める「小さな声を聴く力」と、国会議員と地方議員によるネットワークを生かした政策実現力に、有権者の厚い信頼と期待が寄せられたものにほかならないと確信いたします。
一、住民の暮らしは急激な物価高騰の打撃を受け、地域社会は人口減少・少子高齢化の影響が深刻化しています。安心と希望の将来ビジョンを示し、地域の実情に応じた具体的な政策を立案する地方議員の役割は、ますます重要になります。わが党は、1票に託された有権者の皆さまのご期待にお応えするため、本日より全議員が一丸となり、お約束した公約・政策の実現に全力を尽くしてまいります。何とぞ、公明党に対する国民の皆さまの一層のご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
2023年4月24日 公明党