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委員会質疑から
運転手不足に対応必要
物流倉庫での作業効率化も 伊藤(渉)氏
29日の衆院国土交通委員会で公明党の伊藤渉氏は、トラック運転手の残業規制強化で人手不足が予想される物流の「2024年問題」克服に向けた政府の対応を求めた。
斉藤鉄夫国交相(公明党)は、27日の参院予算委員会で公明党の宮崎勝氏の質問に対して、岸田文雄首相が近く関係閣僚会議を開催し、緊急の施策を取りまとめると明らかにしたことに触れ「スピード感を持って対応したい」と応じた。
また、伊藤氏は、物流倉庫での作業効率化に関し、雨天時の積み下ろしスペースを確保するために倉庫に大規模なひさしを設けると、建築面積に算入する必要があり、建築物本体の面積を十分に確保できなくなるといった問題点を指摘。国交省側は、現行の建ぺい率の規制を4月1日から合理化し、大規模なひさしの設置を容易にすると答えた。
財源拠出、説明丁寧に
出産一時金増額を巡り 古屋副代表
29日の衆院厚生労働委員会で公明党の古屋範子副代表は、出産育児一時金の増額に向けた財源の確保を巡って、子育てを社会全体で支援する観点から、75歳以上が対象の後期高齢者医療制度でも財源の一部(7%分)を拠出することについて「丁寧な説明を行うべきだ」と訴えた。
厚労省側は、2024年度からの後期高齢者医療制度での財源拠出を巡り、75歳以上の約6割を占める低所得者は制度改正に伴う負担増が生じないようにするとし、公明党の提言を受けて実施される激変緩和措置を含めて丁寧な周知・広報に取り組むと答えた。
このほか古屋氏は、子どものてんかん発作を鎮静させる治療薬「ブコラム口腔用液」に関して、救急救命士も使用できるようにすることを提案した。