桜のつぼみと一緒に夢と希望も膨らんだ2週間だった。WBCで日本代表「侍ジャパン」が世界一を奪還。シーズン開幕を目前に控える選手は、喜びの余韻に浸る間もなく所属チームへ合流していった◆侍ジャパンは、大会MVPに輝いた投打の二刀流・大谷選手を筆頭に、タレントぞろいだった。日本の持ち味は、バントや盗塁を駆使し、少ない点で守り勝つ“スモールベースボール”。これに大谷、吉田、村上選手らの長打力、大谷、佐々木、山本投手らの力で押す投手力が加わった◆個々の戦力以上に、チーム結成1カ月余りとは思えないほどの団結力が印象に残った。最年長のダルビッシュ投手が強化合宿時からチームをまとめ、若い選手らと食事会を重ねる様子がSNSで話題になった◆準決勝のメキシコ戦はしびれた。1点を追いかける9回裏の攻撃。大谷選手が初球を打って右中間に二塁打を放つと、雄たけびを上げて仲間を鼓舞。不振だった村上選手のサヨナラ打へとつながった◆プロ野球と米大リーグは来週30日、開幕戦を迎える（現地時間）。翌31日は統一地方選の前半戦、道府県・政令市議選の告示日。いよいよチーム公明の戦いだ。一丸となって全員当選をめざす。（東）