公明党トップ / ニュース / p285564

ニュース

2023年3月22日

岸田首相、キーウ訪問

ゼレンスキー氏と会談
「揺るぎない支援」表明へ

岸田文雄首相は21日午後(日本時間同日夜)、インドからウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃的に訪問した。ゼレンスキー大統領と会談する。先進7カ国(G7)が結束してウクライナ支援と対ロシア制裁を継続する意向を伝える。首相のウクライナ入りは初めて。

キーウ訪問について日本政府は首相の羽田出発前に公表せず、チャーター機を使って記者団も同行させなかった。情報管理を徹底するためで、戦後初の対応とみられる。

外務省は21日昼にキーウ訪問を発表し、「ウクライナ国民の勇気と忍耐に敬意を表し、日本およびG7として、連帯と揺るぎない支援を首相から直接伝える」と表明。「ロシアの侵略と力による一方的な現状変更を断固拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を改めて確認する」と強調した。

首相は2月、ウクライナに対する55億ドル(約7200億円)の追加財政支援や地雷の探知機・除去機の供与、電力不足対策などを発表した。会談でゼレンスキー氏に直接説明するとみられる。

首相が議長を務める5月のG7首脳会議(広島サミット)は、ウクライナ情勢が主要議題の一つ。首相は昨年の段階からサミット前の訪問を検討していた。

非常に意義ある訪問
連帯の気持ち、ウクライナに
山口代表

岸田文雄首相のウクライナ訪問を受け、公明党の山口那津男代表は21日、記者団に対し大要、次のような見解を述べた。

一、ゼレンスキー大統領から訪問の要請を受けていた中で、G7(先進7カ国)議長国として、このタイミングで訪問できたことは非常に意義のあることだ。

一、(訪問で期待していることについて)議長国の立場で、法の支配に基づく国際秩序をしっかり維持していく姿勢を伝えることが大事だ。また、力による一方的な現状変更に対抗しているウクライナに連帯の気持ちを届けることも大事だ。

一、(日本の支援について)ウクライナの復興と人道的な支援が日本の役割だ。早く本格的に役割を果たせる状況を整えるにはどうしたらいいか、大統領と率直に話をしてもらいたい。

一、(首相からの事前連絡について)21日午前中に岸田首相から電話をもらい、これからウクライナに行き、ゼレンスキー大統領と会談するという報告があった。私からは、無事に成功することを祈っていると伝えた。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア