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2023年3月17日

コラム「北斗七星」

将棋の藤井聡太五冠が最年少記録を次々と塗り替えている。強さと謙虚さに感じ入るが、引かれる棋士がもう一人いる。今泉健司五段だ。8年前、戦後最年長の41歳でプロ入りした◆プロへの最後の関門が三段リーグ戦だ。約30人が半年間争い、1位と2位がプロとなる。今泉氏はリーグに二度身を置くが敗れ、諦めて、介護施設で働く。これが転機となる。利用者の予想外の行動に対応するうちに、苦しい局面を楽しめる精神力がついたのだ。アマの大会とプロ公式戦で優秀な成績を挙げ、プロ編入試験に進む◆合格の条件は、プロ棋士と5戦して3勝することだ。連勝するが1敗し、心が揺らぐ。それを抑えるため、思いをノートに書き出した。その一つが「残念の念を執念に変えろ」(自著『介護士からプロ棋士へ』)◆公明党支援の活動でも、うまくいかないこと、悔しいことが多くある。残念な思いをしたときこそ「あの人にも当たろう」「今度はこう話そう」と執念に変えて頑張ればいい。こうすれば、残念は勝利の因となる◆今泉氏は夢をかなえ、勤務先の介護施設で万歳が響いた。公明党から統一地方選に挑む1555人の全選挙事務所でも万歳をとどろかせよう。(直)

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