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2023年3月7日

コラム「北斗七星」

愛媛県大洲市立新谷小学校の玄関ホールには、先月亡くなった漫画家の松本零士さんが原画を制作した壁画「ふるさとからの旅立ち」がある。代表作『銀河鉄道999』のメーテルや鉄郎たちが、のどかな風景の空を飛んでいく機関車を見守るように描かれている◆松本さんは、戦時中の1944年から約3年間、両親のふるさとである同市に疎開。そのころ、満天の星空の下で見た山裾を走る機関車の情景が『999』のイメージになったという◆講演などで同市を“心のふるさと”と表現していた松本さん。2014年のイベントで訪れた際も「小さいころの夢は必ず花開くときが来る。ふるさとを大切にし、未来のために頑張ってほしい」と児童たちにエールを送った◆ペンネームの「零」には、無限の可能性を持つ0歳児の感性を忘れまいとの自戒を込めていたとか。壁画にも、無限の未来に向かって旅立つ子どもたちへの温かい思いが込められているのだろう◆22年の国内出生数が80万人を割った。公明党が総力を挙げている子ども・子育て支援は、社会基盤の持続可能性を維持するためにも重要だ。子どもたちの未来を開くため、社会全体で育むという視点で対策を前に進めたい。(祐)

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