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生物多様性 保全で国際社会リード
戦略改定、予算確保を要請
党環境部会が提言
山田環境副大臣(中央右)に提言を手渡す輿水部会長(左隣)ら=28日 環境省
公明党環境部会(部会長=輿水恵一衆院議員)は28日、環境省で山田美樹環境副大臣に会い、西村明宏環境相宛てに、生物多様性の保全と回復に向けた提言を手渡した。
提言では、地球上の生物のうち100万種が絶滅の危機にひんしているにもかかわらず、「危機意識が広く共有されているとは言えない」と指摘。関連施策の強化と迅速な推進を訴えた。
具体的には、昨年12月に開かれた国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の内容を踏まえ、日本の生物多様性国家戦略を速やかに改定し、国際社会をリードするよう要請。生物多様性の保全に関する予算の確保も要望した。
また、2030年までに陸と海の30%以上の生態系を保全する目標「サーティー・バイ・サーティー(30by30)」の実現に向けた取り組みの加速化を求めた。
山田環境副大臣は「提言を今後の戦略、施策に生かす」と述べた。