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全区立小中学校で給食費を完全無償化
区長「公明の要望で決断」
東京・北区
学校給食費の無償化を神長さん、窪田さん親子と喜び合う党区議団のくまき貞一議員(左端)
■4月から1万9000人が対象
東京都北区は4月から、区立の全小中学校の約1万9000人を対象に給食費を完全無償化する。小学生は1人当たり年間約5万5000円から6万円弱、中学生は1人当たり年間約6万7000円かかる給食費を、子ども数や世帯所得にかかわらず区が全額負担する。区は2023年度予算案に約11億円を計上した。
中学生と小学生の2人の子どもを育てる神長妙子さんと小学2年生の子を育てる窪田菜摘さんは「食費が値上がりしている中なので、とても助かる」と喜びを語る。
公明党区議団(宮島おさむ幹事長)はこれまで、議会質問などを通じて議論をリード。区は20年10月から、2人以上の子どもが区立小中学校に通う世帯に対して、第2子の給食費は半額、第3子以降は全額補助していた。
さらに党区議団は、昨年12月にも給食費無償化を求める要望書を花川与惣太区長に提出していた。こうした取り組みに対し花川区長は「公明党をはじめ、区議会与党会派の要望で、実施を決断できた」と述べている。