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2023年2月20日

コラム「北斗七星」

こんなにうれしいことはない。今春の選抜高校野球大会で、21世紀枠に徳島県立城東高校(徳島市)が選ばれた。春夏通じて初の甲子園の切符だ。北斗子も通っていただけに、プレーボールが待ち遠しい◆母校に硬式野球部が誕生したのは27年前のことだ。選手は現在12人。グラウンドは狭く練習時間も限られるなど取り巻く環境は厳しい。だが、部員たちは主体的に練習方法を考え、創意工夫でハンディを乗り越えていく。昨秋の県大会ではベスト4の戦績を挙げた◆徳島県勢の甲子園出場で思い出すのは、県立池田高校(三好市)を春夏合わせて3度の優勝に導いた名将・故蔦文也監督だ。1974年春の大会では部員11人で準優勝を果たし、“さわやかイレブン”旋風を巻き起こす。夏春連覇の原動力となった「やまびこ打線」で、打って、打って、打ちまくるパワー野球に一県民として胸を躍らせた◆蔦監督自身が選手として甲子園に出場したのは戦前のことだった。大学進学後、学徒出陣で出征。特攻隊員として飛び立つことなく敗戦を迎える。教え子たちに監督は言った。「人生は敗者復活戦じゃ」◆敗れた時こそ真の人生の始まり。球児たちの未来に幸あれとエールを送りたい。(元)

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