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2023年2月8日

コラム「北斗七星」

かつてドイツには夕食の調理に火を使わない習慣があった。パンやチーズ、ハムなどを切って並べるだけ。「カルテス・エッセン(冷たい食事)」と呼ばれている◆昼はしっかり働くために温かい料理を食べ、疲れている夜は手間を掛けず簡単に済ます。いわば働き方から生まれた食文化だ。何とも合理的で働き者のドイツ人らしい◆そのドイツの少子化対策が注目されている。ドイツも長らく出生率が低下していたが、16年前に導入した育児休業給付制度「両親手当」が奏功。男性の育休取得・育児参加、女性の職場復帰が促され、出生率が回復している◆手当は所得の約7割を補償。両親の取得で最大14カ月支給される。肝は支給期間が過ぎたら「女性は職場に戻りなさい」と奨励するところ。ドイツ社会に根強く残る「男は仕事、女は家庭」「3歳までは母親が子育てに専念すべき」といった慣習からの大胆な転換がある◆現金給付と保育環境の充実、仕事と子育て両立支援の“合わせ技”は参考にしたい。公明党は『子育て応援トータルプラン』で具体策を示す。働き方の転換など社会構造の改革に取り組み、男女が働きながら子どもを産み、育てられる仕組みの構築に総力を挙げる。(中)

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