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コスト高騰、経営を圧迫
包装資材工場で現場の声聴く
横浜市で山口代表
包装資材の製造工場で物価高の影響などを聴く山口代表(左端)と三浦氏(左から3人目)
公明党の山口那津男代表は5日、横浜市にある包装資材の製造工場「日東ディード」を訪れ、プレス機で緩衝材などを製造する工程を視察するとともに、担当者から物価高が経営を圧迫している実情を聴いた。三浦信祐参院議員が同行した。
担当者は、経済活動が活発になりコロナ禍で落ち込んだ仕事量が徐々に回復する中、発泡スチロールなど石油由来の資材価格と電気代の二つのコストが高騰し、「利益が圧迫されている」と強調。価格転嫁もうまくできていない状況を語った。
また働き手の確保に向けた従業員採用に関し、所得が一定額を超えて扶養対象から外れ、税負担が生じる「年収の壁」を背景に、就業調整を事前に提示されることがあり「採用が思うように進まない」と話した。
視察後、山口代表は「(電気代などの)さらなる値上げが予想されており、予備費も活用して追加の物価高対策をやるべきだ」と強調。年収の壁については「働く手前のところで雇用が損なわれている」と述べ、政府に改善に向けた調査を求めていく考えを示した。