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2018年5月17日

片側1車線の高速道 対向車の飛び出し どう防ぐか

片側1車線ずつ計2車線の高速道路で、対向車の飛び出し事故が後を絶たない。このため国土交通省は、車線と車線の間に防護柵を設ける対策に乗り出した。

高速道路での事故は人命に関わる重大事故につながりやすい。また、高速道路は物流の大動脈であるだけに、軽微な事故でも渋滞が生じれば経済的な損失は大きい。有効な対策を急ぐべきである。

2車線の高速道路では、対向車線への飛び出しによる正面衝突事故が年間300件起きている。死亡事故が発生する割合は4車線以上の高速道路の2倍に達する。

大きな要因は、4車線以上の高速道路に設けられている中央分離帯がないことだ。2車線の高速道路では、主にゴム製のポールを車線の仕切りとして使用しているが、飛び出しを防ぐことはできない。とはいえ、中央分離帯を設置できるほど幅はない。

そこで考案されたのがワイヤロープを使った防護柵だ。車線の逸脱を防ぐ効果はもちろん、ガードレールよりも接触時の衝撃が緩和されること、設置コストが安いことが特徴とされる。

国交省は昨年4月から1年間にわたり、国内の2車線高速道路の一部区間でワイヤロープ防護柵を設置して効果を検証した。その結果、同じ区間で前年に45件あった飛び出し事故がわずか1件にとどまり、死亡者も出なかった。期待された効果が証明されたといえよう。

同省は今後、全国にある2車線の高速道路のうち4車線化が計画されている路線などを除いて防護柵の導入を検討中だ。事故多発区間を優先することなども考慮しつつ設置を進めてほしい。

課題もある。国交省の検証事業によれば、防護柵への接触による衝撃で通行止めが増えたことが判明した。復旧時間をどう短縮していくか知恵を絞る必要がある。併せて、防護柵と接触した車体の損傷を軽減する方策も検討すべきではないか。

2車線の高速道路は国内の全高速道路の約4割に及ぶ。諸外国に比べ極めて高い割合だ。外国人ドライバーの増加が見込まれることを考えても、高速道路の安全対策を怠ってはならない。

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