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コラム「北斗七星」
この時期、雪に埋もれて見えないのだが、それ故に喜ばれている物がある。札幌市をはじめ、北海道内各地で設置が進められている「断熱マンホールぶた」は、雪国の暮らしの安全・安心を確かに支えている◆マンホールの下を流れる下水の温度は、年間を通じて10度程度。一般的な金属製のふただと、その熱で雪が溶ける。アスファルト路面には雪が積もっていくため、マンホールの上だけポッカリと穴が開いてしまう。除雪の行き届かない生活道路などでは、その深さが30センチを超えることも◆特に夜間や吹雪などで視界が悪いと、歩行者なら転倒、車なら破損の原因に。そこで登場したのが、樹脂製ぶたなどとの二重構造で熱を遮る断熱ぶた。札幌市では、2001年から導入が始まった◆当初は、費用面から年間1000カ所ほどだった設置件数も、17年からは1万カ所程度に急増。背景には、市議会公明党も力強く後押しし、市と民間企業の共同研究で低コスト品を開発したことがある◆これまでに市内8万カ所、今後5年間で計13万カ所の整備を終える予定。生活実感としても危ない“穴”は着実に減っている。現場第一主義の公明党らしい身近な実績。大いに語っていきたい。(武)