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コラム「北斗七星」
生きる目的を示してくれたのは黒澤明監督の映画『生きる』――作家の童門冬二氏は著書『人生で大切なことはすべて映画で学んだ』(PHP文庫)で述べる◆主人公の市役所課長は胃がんで余命わずか。ある日、かつて課でバイトしていた女性に再会する。彼女は町工場でウサギの人形を作っている。「これ作り出してから、日本中の赤ん坊と仲良くなったような気がするの」と仕事の喜びを話した。長年の無為な役人生活を顧みた課長は、市民要望だった公園建設を決意。粘りと熱意で各所を説得して実現し、命尽きる◆『生きる』を見た時、同氏は区役所職員。「(彼女が)人形を作る喜びと同じものを仕事の中に見いださなければいけない」と悟った。以来「だれかさんを喜ばせたい」という気持ちに。現在、物を書いたり講演したりすることも「ぼくなりのウサギの人形」と言う◆この人形は、人を喜ばせる仕事を象徴している。政党の中でこれを一番多くやっているのが公明党だ。それができるのは小さな声を聴く地方議員・国会議員がいるから。議員を輩出できるのは1票のため苦労をいとわぬ支持者がいるからだ◆北斗子は8年前、悪性リンパ腫で「5年生存率40~50%」と宣告され、人生を見つめ直した…はずだった。再び新たな気持ちで人形を作ります。(直)









