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2023年1月23日

54年連続生産量日本一 イチゴ王国を盤石に

認知度向上へ、イベント 
とちあいか、主力品種の転換戦略 
栃木県

イチゴの生産量が54年連続日本一(2021年産まで)の栃木県は15日、「いちご王国・栃木の日」の宣言から5周年を迎え、県庁で各種イベントを開催した。さらに盤石なイチゴ王国を構築しようと、プロモーション(宣伝活動)や主力品種の世代交代に力を入れる県の意気込みに迫った。

この日は、県庁本館で「いちご王国マルシェ」を開き、生鮮イチゴやジャムのほか、「スイーツコンテスト」の入賞作品である県産イチゴをふんだんに使った和洋菓子を販売。目当ての商品を買い求める多くの人でにぎわい、「開場から1時間もたたずに売り切れる商品が出た」(県担当者)ほどの盛況だった。

東京都内から訪れ、生鮮イチゴのパック詰めを購入した家族連れは「品種ごとに食べ比べて味の違いを楽しみたい」と話していた。

同日、県議会議事堂で開催された記念イベントでは、県産イチゴの認知度アップに貢献した協賛企業を表彰し、魅力発信に一層注力することを確認し合った。福田富一県知事は「担い手の育成や国内外への販路拡大にも取り組んでいく」と力説した。

生産量、27年産までに8割へ増大

イチゴの生産量日本一を維持するため、県は段階的に主力品種を「とちおとめ」から「とちあいか」に転換する戦略を進めている。現在、県全体のイチゴ生産量に占める、とちあいかは2割程度。これを27年産(26年秋~27年春)までに8割へ大幅に増大させ、32年産には約100億円超の総産出額アップを目標に掲げる。

とちあいかは、酸味が少なく甘さが際立つ味わいが特徴。病害に強い上、10アール当たりの収量が、とちおとめよりも約3割多い。加えて、全国で栽培できる、とちおとめと異なり、苗の提供が県内生産者に限られている。県でしか栽培できない優位性を生かし、県産イチゴのブランド力の向上にもつながると期待される。

就農者を巡回、指導支援チーム設置

マルシェを視察する山口県議(右)

とちあいかの生産拡大に向けて県は昨年11月、農業団体と連携して「『とちあいか』未来創りサポートチーム」を立ち上げ、新規就農者を含む生産者を巡回し、生育状況の確認や栽培に関する指導、課題分析に努めている。サポートチームは、各農協や農業振興事務所で構成される「地域チーム」と、県担当課や県農業試験場「いちご研究所」でつくる「県域チーム」の二つ。地域チームは、ハウス内の温度や肥料量の調査、病害虫の発生状況を確認する。一方、県域チームは、巡回結果を基に地域ごとの課題分析や優良事例の収集に取り組む。県生産振興課は「栽培技術を重点的に指導し、高い品質と収量を確保していきたい」と意気込む。

公明党栃木県議会議員会(会長=山口つねお県議)は、予算要望を通じて栃木の象徴であるイチゴの販路拡大や、ブランド力の向上に向けた品質管理の精度を高めるよう求めてきた。

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