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公明の基盤 一層強固に
統一選、全員当選期す
生活現場の声生かし政策推進
中央幹事会で山口代表
公明党の山口那津男代表は12日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、今春の統一地方選で全員当選を期し、党の基盤を強固にしていく考えを改めて示した上で「来年の結党60年へ今年は大事なステップとなる。一致団結して闘いに打って出よう」と呼び掛けた。山口代表の発言は大要、次の通り。
【公明党の役割】
一、公明党が果たすべき役割は、コロナ禍や物価高騰といった“今ある危機”を乗り越えていくとともに、賃上げや安全保障、外交、子育て支援など、これから進めなければならない課題について未来を切り開き、改革していくことだ。
一、特に賃上げについては、中小企業ができるよう政策を総動員することが大事だ。税制や補助金はもちろん、価格転嫁を促したり、人への投資や人材育成を行いながら、成長分野への労働移動を促す。また、最低賃金を着実に引き上げるなど全体的に取り組む。
【外交、安全保障】
一、専守防衛の枠を守りながら、日米同盟の役割分担の中で抑止力として反撃能力を持つことを丁寧に説明する。防衛費の確保では、個人や中小企業の負担を回避する議論が大事と訴えていく。
一、紛争を防止するには、外交の役割こそ重要だ。特に与党の政党外交は、日本の国全体の外交の厚みをつくり出す。昨年末に韓国を訪問した成果を踏まえ、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの交流を通じて外交の厚みをつくり出したい。
【子育て支援】
一、コロナ禍で極端に出生数が減っている現実を踏まえると、これからの社会は年金、医療、介護など、あらゆるシステムの持続可能性に疑問が持たれ、地域社会の維持も困難になる。日本全体の持続可能性を維持する意味で子育て支援は、国の隠れた安全保障だ。
一、政府は本腰を入れて子育てを支援する構えを見せている。公明党の「子育て応援トータルプラン」を実現するプロセスに入ったと認識して、具体策を提案し、財源を確保しながら、優先順位に従って実現したい。
【統一地方選】
一、こうした政策の推進では、地方自治体の役割が重要だ。身近な生活現場の声を反映させながら政策を推進する役割を担うのが地方議員であり、公明党の最重要の基盤だ。それを固めて一層の力を発揮するため、統一地方選の完全勝利、全員当選をめざして頑張りたい。