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2019年4月24日

【主張】こどもの読書週間 活字の“海”や“山”冒険する旅へ

ページをめくり、活字の“海”や“山”を冒険する喜びを心に刻む好機としたい。

「こどもの読書週間」が23日から始まった。5月12日までの期間中、各地の図書館などで読み聞かせ会や推薦本の紹介といった読書の魅力を伝える催しが開かれる。

今年の標語は「ドは読書のド♪」。本が《もっと身近に親しめる存在に》との願いが込められている。週間は多くが10連休と重なる。就寝前のひとときや旅の道中など、ゆったりと流れる時間の中で親子そろって活字に触れてはどうか。 

「本の扉を開けば、そこにはいつも目くるめくような刺激と興奮を呼ぶ世界が待っている」。名司会者であり、無類の愛書家として知られた故・児玉清さんは、読書の魅力を著書でつづっている。

主人公たちが読み手を多彩な世界にいざない、時に心へ直接語り掛けてくれる読書の楽しさを子ども時代に味わうことは、代え難い生涯の財産となろう。

読書が学力を左右することも最新の脳科学で分かってきた。東北大学の川島隆太教授らの研究によると、読書時間が長いほど小中学生の成績は高い傾向にあり、若い年齢ほど読書が脳の発達に与える効果は大きいという。

憂慮すべきは、若者の「本離れ」が依然として深刻な状況にあるという点だ。

全国学校図書館協議会などの調査では、1カ月に1冊も本を読まない「不読率」は小学生が8.1%、中学生が15.3%だが、高校生では55.8%に跳ね上がる。この傾向は大学生でも変わらず、1日の読書が「0分」の学生が半数に迫るとの調査もある。

小中学校を中心に「朝の読書」などが着実に浸透する一方、読書習慣の確立と継続が課題だ。スマートフォンの普及が読書時間に与える影響も懸念されるが、これを逆手に取るように、本の感想を共有するSNSの活用や、電子書籍のサービスが広がっていることに期待したい。

くしくも今回の週間は「平成」と「令和」をつなぐ。次代を担う世代が心豊かに良書に親しめる環境づくりは未来を形づくることにも通じよう。家庭はもとより社会全体で取り組みを進めたい。

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