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厳格な歯止め、専守防衛堅持
対話による外交の力も重要
記者団に山口代表
政府・与党政策懇談会の終了後、記者団に見解を述べる山口代表=16日 首相官邸
公明党の山口那津男代表は16日の政府・与党政策懇談会後、首相官邸で記者団に対し、政府が閣議決定した安全保障関連3文書について大要、次のような見解を述べた。
一、国民の生命、生活の安全を守るために、なぜ防衛力が必要か、しっかり説明し、納得していただけることが重要だ。
一、(防衛力を強化する意義について)安全保障環境が年々厳しくなり、周辺国の技術の飛躍的な進歩によって、日本の領域内で防御するだけでは国民の生命・財産を守り切ることができない。よって、相手国の領域に打撃力を及ぼすことができる抑止力を備えることにした。
一、(反撃能力について)平和安全法制の武力の行使の三要件を厳格に守った上で行使するとの歯止めをかけている。憲法の専守防衛の考え方に基づく必要最小限の能力だ。
一、攻撃を思いとどまらせるためには、対話による外交の力が極めて重要な役割を担う。外交力も合わせた安全保障の力を磨くことが大事だ。
一、(防衛力強化の財源について)現下の経済状況で個人の負担が増えないよう配慮が大切であり、中小企業・小規模企業の負担を最小限にする努力が必要だ。後の世代にツケを回さない努力をする中で、どれだけの税負担がいつから必要になるか方向性を明確にすることも与党の責任だ。