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2022年11月12日

「スナビキソウを大切に」

多年草の保護へ海岸に看板 
親子の声受け公明市議が実現 
北九州市

看板設置を喜ぶ新留さん親子(右側2人)と中島市議

北九州市若松区にある岩屋海水浴場にこのほど、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが好むスナビキソウの保護を呼び掛ける看板が設置された。アサギマダラを観察し、魅力発信へ活動を続けている新留かんなさん(12)と父・等さん(51)親子が、公明党の中島隆治市議に相談したことがきっかけで実現。かんなさんは「真剣に耳を傾けてくれた」と喜ぶ。

アサギマダラは薄い水色の羽が特徴で、春には南西諸島や台湾から海を越えて日本列島を北上し、秋には南下する。最近では人気テレビアニメ「鬼滅の刃」に登場し、注目されるようになった。スナビキソウは、海岸の砂浜に生える高さ30センチほどの多年草。アサギマダラが好む植物の一つで、小さな花を付ける春先に蜜を求めて飛来する。

新留さん親子によると、岩屋海水浴場は県内有数のスナビキソウの群生地だが、近年、持ち去りが増えているという。無造作な採取を法律や条例で規制できず、個人のモラルに頼らざるを得ない状況だった。

新留さん親子は昨年の夏に、中島市議が議会でアサギマダラと、この“旅するチョウ”が好む植物の保全を訴えていたことを知り連絡。中島市議は市当局へ働き掛け、今年6月に保護を呼び掛ける看板が設置された。

中島市議と現地で看板を確認した新留さん親子。かんなさんは「スナビキソウを持ち去る人が少なくなれば」と期待を寄せ、等さんは「私たちと同じ思いで動いてくれた。予想以上に早く設置され、とてもうれしい」と声を弾ませていた。

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