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加工乳補給金 単価引き上げを
飼料の自給率アップ進めて
衆院農水委で稲津、庄子氏
8日の衆院農林水産委員会で公明党の稲津久、庄子賢一氏が酪農支援や、国産飼料の自給率アップに関して質問した。
稲津氏は、飼料の価格高騰や国産牛乳製品の需要低下に触れ、「このままでは、酪農経営の見通しが立たない」と指摘。乳製品の原料となる生乳を販売した生産者に交付する「加工原料乳生産者補給金」の単価を「大幅に引き上げるべきだ」と力説し、営農継続への支援を訴えた。野村哲郎農水相は、適切に単価を算定し、近く提示する考えを示した。
庄子氏は、牛や豚などの餌で栄養価が高い「濃厚飼料」について、自給率が13%にとどまっている状況を指摘。政府の食料・農業・農村基本計画での数値目標が15%と低いことから、「目標値の再設定を含め基本計画をブラッシュアップし、畜産経営者が展望を抱けるよう努力すべきだ」と訴えた。野村農水相は「十分検討する」と答えた。