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コロナ・インフル 同時検査キット
薬局・ネット販売解禁
厚労省、一般用を初承認
医療逼迫回避へ公明提案
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染の有無を同時に調べられる抗原検査キットがOTC(一般用医薬品)化され、薬局やインターネットでも買えるようになる。厚生労働省は5日、民間企業の製品を一般用検査薬として初めて承認した。発熱した場合の早期検査や医療現場の逼迫を防ぐ観点から、公明党が後押しした。
同時検査キットを巡っては、厚労省の医療機器・体外診断薬部会が11月28日、一般用として扱う際のガイドライン(指針)を了承。12月1日には同省の医薬品等安全対策部会が、薬剤師による使用法や注意点などの説明が必要な第1類医薬品にすると決めた。厚労省は、当面は医療機関に優先的に供給する意向を示している。
コロナのみを検査できる抗原検査キットは8月にOTC化され、第1類として販売されている。一方、インフルのみの検査キットはOTC化されていない。
公明党の佐藤英道衆院議員は10月24日の衆院予算委員会で、コロナとインフルの同時流行について、今冬のピーク時には1日当たり最大で75万人の感染が懸念されていることを踏まえ、「同時検査キットを薬局などで購入し自宅で使用できるようにするべきだ」と提案。11月4日の衆院厚労委員会でも同キットのOTC化を訴えた。