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2022年9月17日

市営プールでカヌー体験

特別支援学校の児童生徒 
思い切り体動かし笑顔に 
茨城・土浦市

運動の機会が少ない特別支援学校の児童生徒にスポーツを楽しめる場を提供しようと、茨城県土浦市の市営プールでこのほど、茨城県理学療法士会が主催するカヌー体験会が開催された。体験会を市営プールで実施するに当たり、市と同会の橋渡し役を担った公明党土浦市議団(吉田千鶴子幹事長)が、八島功男県議(県議選予定候補)と共に参加者を見守った。

カヌー体験会は、土浦市内の特別支援学校の児童生徒のほか、障がいの有無にかかわらず幅広く市内外の子どもにも呼び掛け、約30人の親子が参加した。

参加者は、それぞれ1人以上のスタッフにサポートしてもらいながら、ライフジャケットを着用し、水に浮かぶ浮遊体験からスタート。水に慣れた後はカヌーに乗り、ゆらゆらと揺れる感覚と、風を切って水上を進む心地良さに自然と笑みがこぼれる。1人乗りのカヌーだけでなく、2人乗りのタンデムカヌーも用意され、親子で一緒に楽しむ姿も見られた。

パラ選手「水上は究極のバリアフリー」

笑顔でカヌー体験会に参加する結賀さん

体験会にきょうだいで参加した中学2年生の鈴木結賀さん(13)は、「こんな体験したことない。楽しくカヌーができた」と満面の笑みを浮かべた。

体験会の講師は、日本障害者カヌー協会のパラカヌー育成指定選手である朝日省一さんが務め、「カヌーは自分一人でどこまでも行ける。水上は段差や坂道もない究極のバリアフリーだ」とその魅力を語った。

公明市議が開催を橋渡し

体験会で朝日選手(前列中央)らと懇談する八島県議(後列右端)と市議会公明党のメンバーら

特別支援学校・学級に通う子どもたちは普段、教員のサポート体制などを理由に、存分に体を動かす機会が少なく、軽いマット運動など屋内でのリハビリ運動のようなものになりがちだ。これに対し、「経験したことのない遊びや運動を通して自身の新たな可能性を見つけてほしい」「将来にわたって運動する意欲を持ち続けてほしい」と願ってきたのが、県理学療法士会と茨城県障害者カヌー協会だ。今年まで同協会は霞ケ浦のヨットハーバーでカヌー体験会を開いていたが、安全面を考慮すると、プールのように底が見えて水深が深くなく、波立たない会場が必要だった。

同カヌー協会の菅谷彰宏副代表から相談を受けた公明党の目黒英一市議は、市スポーツ振興課に市営プールでの体験会の開催を提案し、実現にこぎつけた。

目黒市議は「今後も障がいのある人でもスポーツに触れられる環境整備を推し進めていきたい」と話している。

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