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コラム「北斗七星」
コロナ禍でオンライン開催が続いた「さっぽろ雪まつり」(札幌市)も、来年2月には大小の雪氷像が復活する。市内を訪れるインバウンド(訪日外国人客)も増えてきた中、今後の観光振興の柱として期待されるのが「アドベンチャートラベル」◆つい“冒険”をイメージするが、ちょっと違う。豊かな「自然」や、その土地ならではの「文化」を「アクティビティー(遊び)」を通して体験する旅。少人数、屋外での活動が主で、感染症リスクも低い◆北海道内なら、例えば世界自然遺産「知床」を歩き、釧路湿原はカヌーで。縄文遺跡群やアイヌ文化に触れ、いにしえからの人々の営みに思いをはせる。各地を巡って滞在は長期に。地域経済への波及効果は大きい◆観光資源は“名所”に限らない。今も思い出すのは、道南地方で路線バスに乗り合わせた韓国人一行の姿。対岸に望む津軽半島の山々に歓声を上げ、シャッターを押し続けた。地元民にはありふれた風景も“映え”たり、“もえ”たりするものだ◆新たな発想で地域の魅力を再発見し、SNS(交流サイト)などを通じて世界へ。交通網の充実なども含めた環境整備には、地域に精通した公明党議員の力が欠かせまい。(武)