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2022年11月26日

コロナ飲み薬「ゾコーバ」本格供給28日開始

症状短縮期間、タミフルと同様 
党部会で厚労省が説明

ゾコーバに関する情報の丁寧な発信を要請した党厚労部会=25日 参院議員会館

公明党厚生労働部会(部会長=佐藤英道衆院議員)は25日、参院議員会館で、22日に緊急承認された新型コロナウイルス感染症の国産初の飲み薬「ゾコーバ」について厚労省から説明を受けた。公明党は、ゾコーバの対象者や効果、供給体制に関して、丁寧で分かりやすい情報発信に努めるよう要請した。厚労省の説明は大要、次の通り。

【対象者】12歳以上で基礎疾患などの重症化リスクがなく、高熱や強いせき症状などがある軽症・中等症患者に処方が検討される。高血圧や高脂血症など、併用できない薬が36種類あるが、重症化リスクがない人は、そもそも他の薬を服用していない人が多く、既存のコロナ飲み薬のような扱いづらさは軽減される。

【効果】ウイルスの増殖を抑える働きがあり、錠剤を1日1回、5日間服用する。発症から3日以内に飲み始める。臨床試験では▽鼻水・鼻づまり▽喉の痛み▽せき▽発熱▽倦怠感――の5症状が回復するまでの期間が約1日短縮され、統計的に有意な差が認められた。

抗インフルエンザ薬「タミフル」も短縮できるのは同様に1日であり、強い症状を1日でも早く取り除くことは患者にとって当然意味がある。

【供給の状況】発注の受け付けを24日から開始し、一部の医療機関には25日に配送される。本格的な供給は28日から始める。2週間程度は供給を限定するが、その後は各都道府県が選定した医療機関での処方や、薬局での調剤を行える体制とする。処方を行う医療機関は都道府県などのウェブサイトで公開する。ゾコーバを開発した塩野義製薬と契約を結んでいる100万人分は、既に国へ納入済みだ。

【評価項目の変更】他の薬でも臨床試験の各段階で評価項目を変えることはあり、ゾコーバについては、7月の審議で12症状だった評価項目が、5症状に変更された。オミクロン株に置き換わった状況で、同株に特徴的な5症状に絞ったことに一定の合理性はある。薬剤の効果を見る意味で、こうした変更は評価上の問題はないと審議会でも確認している。

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