公明党トップ / ニュース / p266224

ニュース

2022年11月24日

新型コロナ そこが知りたい! 新系統「XBB」「BQ.1」

免疫すり抜けの恐れ
専門家、重症化予防へ接種重要

新型コロナウイルスの感染「第8波」入りが指摘される中、オミクロン株の新系統「XBB」と「BQ.1」への警戒が強まっています。

免疫をすり抜ける性質が強い恐れがあり、海外で拡大が続くものの、重症化リスクが上昇したかは不明です。専門家は「現時点では過度に恐れる必要はない。ワクチン接種をしっかり進めてほしい」と話しています。

国立感染症研究所によると、XBBとBQ.1は9月に初めて海外で報告されました。XBBは日本で今年前半に流行したBA.2系統の変異株2種の遺伝子が混ざったもので、シンガポールなどで増えています。BQ.1は現在主流のBA.5系統から派生し、欧米で増加中です。

感染研の分析では、国内においてXBBとBQ.1が検出される割合は、不確実性が高いものの、11月21~27日にはそれぞれ5%、13%と推定されるといいます。

両者ともワクチン接種などでできる中和抗体から逃れやすい「免疫逃避」の性質が強まった恐れがある一方、感染力や重症化リスクがBA.5より高いかは不明です。

厚生労働省専門家組織で座長を務める脇田隆字・感染研所長は17日の記者会見で、オミクロン株の複数系統が併存しながら広まる恐れがあると指摘。「BA.5による流行は年内にもピークが到来し、その後はXBBやBQ.1に置き換わる可能性がある」と述べています。

東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)は「XBBやBQ.1が免疫をすり抜けやすいとしても、両方ともオミクロン株の一系統だ。同株対応ワクチンによる重症化予防効果などは期待できるので、早期に接種を受けることが重要だ」と話しています。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア