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コラム「北斗七星」
「青春って、すごく密なので」。今月発表された「流行語大賞」の候補30語の中に、このせりふが選ばれている。今夏の甲子園で優勝した仙台育英高校の須江航監督が、決勝戦直後のインタビューで語った言葉だ◆それは高校入学当初から新型コロナに翻弄されてきた3年生たちに掛ける言葉を聞かれ、とっさに出てきたフレーズだった。須江監督は目を真っ赤にして、こう続けた。「でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。苦しい中で、本当に諦めないでやってくれた」◆高校に入学した2020年以降、感染拡大に伴い部活動は自粛、各種学校行事はことごとく中止・延期に。同年は春のセンバツも、夏の甲子園も中止だった◆優勝インタビューの結びは「ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたら」。常に制約が付きまとう生徒たちの苦しみを分かち合い、伴走してきた監督ならではの心遣い。スタンドから大きな拍手が送られた◆制約の多い青春時代を経て、これから大人になろうとする今の子どもたち。彼、彼女らの成長を公明党は見守り、寄り添い、伴走していきたい。ライフステージに合わせた各種施策を網羅した「子育て応援トータルプラン」に貫かれる視点である。(東)