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コラム「北斗七星」
きょうは結党記念日。党の原動力は全議員に脈打つ「大衆とともに」の立党精神である。1962年、党の前身の公明政治連盟の第1回全国大会で党創立者から示された◆全議員は住民相談や調査活動など立党精神を体現化。ある女性区議は、おばあさんから相談を受ける。当時、政治家への頼み事に謝礼が当たり前の中、おばあさんは砂糖の詰まった袋を差し出し、「お金でないと駄目か」と懇願。女性区議は「何もいらない」と相談者を抱き、奔走した◆結党時からの市民相談の累計件数は4726万件を超す。昨年は議員1人当たり約240件に上る。「草創の先輩議員が誓った大衆福祉の実現を、今の現役議員も引き継いでいる」(政治評論家・森田実氏)◆地元の党総支部では3月、市議と党員らが市政アンケートを一軒一軒回って聞き取った。集まった約1万8000人分の声を後押しに議会で論戦。このうち高校3年生までの医療費無償化について来年4月からの実施が決まり、市民から歓喜の声が上がった◆山口那津男代表は“聴く力”と“実現力”を発揮する振る舞いに、立党精神は表れると強調する。全議員が党の原点を再確認し、生活者が直面する物価高などの課題に立ち向かっていく。(和)