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対話深め平和と安定を
日中首脳、3年ぶりの対面会談へ
民間交流、一層促進も
G20、APEC会議で経済協力など強固に
総合経済対策の実行早く
記者会見で山口代表
公明党の山口那津男代表は15日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、東南アジアを歴訪中の岸田文雄首相が東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議などの国際会議に相次いで出席し、各国首脳とも積極的に会談している成果などについて大要、次のような見解を述べた。
【岸田首相の東南アジア歴訪】
一、(一連の国際会議について)各国首脳が一堂に会して対面で連続して国際会議が開催されていることは、コロナ克服の証しという意味で一つの成果で大きな前進だ。
一、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、エネルギーや食料問題の打開につながり、経済協力、外交・安全保障、気候変動対策など幅広いテーマで活発に議論が行われ、成果に結び付くことを期待したい。
一、(日米韓首脳会談について)弾道ミサイル発射などを繰り返す北朝鮮を強く非難するとともに、核実験を行えば力強く断固たる対処を行うなどとした共同声明が発表された。日米、日韓など2国間の首脳会談も開催され、それぞれの議論や認識の共有が前進したことを評価したい。
一、17日にタイで3年ぶりに日中首脳会談が行われる見通しだ。対話を深め、平和と安定を確保するための会談となることを期待している。これを機に一層、政党、民間も含めて多層的な交流が進むことを期待したい。
一、(米中首脳会談について)対面での会談自体を評価したい。対話によって厳しい対立を回避していく効果がある。米中関係があらゆる国際関係に大きな影響を与えるという視点で今後も対話を行う姿勢を両国が保ってもらいたい。
【拉致問題】
一、(横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて45年が経過したことについて)いまだ解決をみないことは、ご家族に対して大変申し訳ない。政府が決意を新たに、国際社会の環境を整えながら、解決に向けた一層の努力をするよう促したい。
【総合経済対策】
一、(7~9月期の国内総生産が4四半期ぶりのマイナスとなったことについて)新型コロナの影響や円安など、さまざまな要因を克服しながら、経済成長を図る必要がある。だからこそ、総合経済対策を実施するための財源となる2022年度第2次補正予算の早期提出・成立、執行を強力に進めていく必要がある。