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公明の力で政治は安定
統一選勝利し党基盤築く
妊娠・出産時、計10万円を来年度以降も
山口代表、日本記者クラブで講演
公明党の山口那津男代表は9日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、自公連立政権で公明党が果たす役割について「国民のニーズ、声を機敏にキャッチして政策実現過程に反映していく公明党の存在意義は大きく、政権の安定にも結び付いていく」と力説した。
=講演の要旨はこちらから
【公明党の強み】
山口代表は「大衆とともに」の立党精神の淵源となる党創立者の講演から今年で60年を迎えたことに触れ、公明党の全議員が立党精神を共有し、体現していくと強調。具体的には、生活現場の小さな声を聴く力と、議員ネットワークを生かした政策実現力を発揮し、「小さな声も聴き逃さず、誠実に受け止めて、しっかりと政策として実現していく」と訴えた。
その上で、公明党が実現した具体的な実績として、児童手当の全国展開や学校耐震化、普通教室へのエアコン設置などを挙げ、「与党の経験があり、議員の結束・連携がなければ、これらの力を発揮することはできない」と述べた。
【統一地方選】
山口代表は「12月の茨城県議選を前哨戦と位置付けて、しっかり勝ち抜く」との決意を表明。公明党の力の「基盤は地方議会だ。統一地方選で勝利を収めて、ネットワークの基盤を強化したい」と力説した。
【当面の政策課題】
新型コロナ対策で山口代表は、医療体制の再構築や、ワクチン接種の推進、国産の飲み薬の早期承認に取り組む重要性を指摘し、「ウィズコロナでの社会経済活動を活発にしていく」と述べた。
政府が決めた総合経済対策では、公明党の訴えによって電気・ガス料金の負担軽減策などが盛り込まれた実績を紹介。妊娠・出産時に計10万円相当の支援を行うことは「来年度も継続し、それ以後も継続していけるよう制度設計をしていきたい」と強調した。
また、山口代表は、公明党が8日に発表した子育て応援トータルプランの意義に言及。「妊娠から出産、社会に巣立つまで一貫して支援策がつながっている一貫性、継続性、恒久性、体系性が国民から見えることが少子化を食い止める」と訴えた。
【旧統一教会問題】
山口代表は、被害者救済に向けた新法について、8日の自公党首会談を経て岸田文雄首相が政府として今国会を視野に法案を提出する意向を表明したことに触れ、「早期に救済の仕組みを作るべしという声に応える政府の対応として与党としても合意し、バックアップしていきたい」と力説。また、救済新法は「信教の自由と憲法の人権に関係するので、法体系の整合性の下、精緻に組み立てられる閣法(政府提出法案)が望ましい」との考えを示した。