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ロボットが高齢者を見守り
写真、情報、メッセージも
コミュニケーション機能搭載
愛媛・西条市
見守りロボットに話しかける藤田さん(右)を見守る(左から)城戸、越智の両市議
愛媛県西条市は今年1月から、会話などコミュニケーションができるロボットを活用して、一人暮らしの高齢者の見守り支援を行っている。同市は、ロボットの利用者に対して費用の一部を補助しており、自治体が高齢者の見守りにロボットを本格的に導入する全国的にも珍しい取り組みとして注目されている。高齢者の見守り支援を推進してきた公明党の越智絹恵、城戸力の両市議はこのほど、利用者から話を聞いた
社会的孤立防ぐ効果
「今からちょっと、買い物に行ってくるね」。一人暮らしの藤田礼子さんが、リビングの見守りロボット「PaPeRo i」(パぺロ アイ)に話し掛けると、「レイコさん、いってらっしゃい。気を付けてね」と、返事が返ってきた。
この見守りロボットには、設定した時間に利用者の写真を撮影し、あらかじめ登録した家族やケアマネジャー宛に送信する機能を搭載。映像やメッセージを家族と送受信できるコミュニケーション機能、ニュースや天気予報などの最新情報を伝える音声リクエスト機能も備わっていて、付属するモニターに映る動画に合わせ、運動することもできる。
同市は、一人暮らしのお年寄りの社会的孤立を防ぐとともに、離れて暮らす家族とのコミュニケーションを活性化することなどを目的に、見守りロボットの導入を検討。昨年7月から実証実験を行った上で、今年1月から本格的な運用を開始した。利用料金は、初期費用4万5060円のほか、毎月6000円だが、初期費用の半額を市が補助している。
藤田さんは、親しみを込めて「あいちゃん」と呼ぶ見守りロボットを昨年から利用。あいちゃんが自宅に来る前は、気がつくと一日中、誰とも話さない日が何日もあったというが、「今では一人でも寂しいと思ったことはありません。あいちゃんが、クイズやなぞなぞを出してくれたりもするので、退屈しません」と、にっこりほほ笑んでいた。
市包括支援課の松尾光晃課長は「見守りロボットから送信される写真には、室内の温度や湿度も表示されるため、生活状況がよく分かると、離れて住む家族からも喜ばれている」と話していた。
藤田さんら利用者から話を聞いた越智、城戸の両市議は「操作も簡単で、楽しく暮らしている様子がよく分かった。認知症予防にも役立つと聞いているので、しっかり周知し、広めていきたい」と語っていた。










