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2022年10月25日

医療、社会保障を充実

教育、介護 無償化進めよ 
ワクチン接種の情報発信、丁寧に 
衆参予算委で佐藤(英)、矢倉氏

衆参両院の予算委員会は24日、岸田文雄首相らが出席して社会情勢など内外の諸課題をテーマに集中審議を行い、公明党から衆院で佐藤英道氏、参院で矢倉克夫氏が質問に立ち、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備えたワクチン接種の推進や、賃上げの加速、社会保障制度改革に向けた医療、教育、介護などの無償化拡大などを訴えた。

質問する佐藤(英)氏=24日 衆院予算委

佐藤氏は、新型コロナとインフルの両ワクチンの同時接種に関する有効性・安全性も含めて「丁寧かつ積極的に情報提供を」と力説した。

岸田首相は、同時接種について「それぞれ単独で接種した場合と比較して、有効性・安全性は劣らない」と強調。オミクロン株に対応した改良型ワクチンの効果などについて、会員制交流サイト(SNS)やテレビCMなどを活用して情報発信に努めると応じた。

生後6カ月~4歳児向けコロナワクチンについて加藤勝信厚生労働相は「安全性に重大な懸念は認められない」と説明。18歳未満の重症・中等症患者のうち、これまで接種の対象外であった5歳未満が約6割を占めていると指摘し、ホームページなどで「科学的な根拠も含め、しっかり説明する」と答弁した。

「構造的な賃上げ」へ具体策

また佐藤氏は、岸田首相が所信表明演説で言及した「構造的な賃上げ」の具体策を尋ねた。

岸田首相は今月末に策定する総合経済対策で▽非正規雇用を正規雇用に転換する企業や転職・副業を受け入れる企業への支援を新設▽リスキリング(学び直し)から転職までを支援する制度の新設▽社員の訓練に取り組む企業への助成金の引き上げ――の三つの政策を抜本強化すると答えた。

矢倉氏=同 参院予算委

一方、矢倉氏は、社会保障改革に関して、全ての世代の人が互いに支え合う社会の構築が重要だと指摘。その上で、幼児教育・保育の無償化が所得制限なく実施されていることに触れ、教育や介護、医療など、さまざまなサービスにおいても「無償化の対象を広げ、所得制限をなくしていくべきだ」と訴えた。

岸田首相は「国民一人一人が将来にわたって必要な社会保障を受けられるよう、制度の構築に取り組む」と答えた。

また矢倉氏は、度重なるミサイル発射など北朝鮮の脅威への対処に向けて、日韓関係の強化を訴え、「首脳同士の信頼関係をより一層構築すべきだ」と力説した。岸田首相は、日韓関係を健全な関係に戻し発展させるため、「韓国政府と緊密に連携を図る」と述べた。

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