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コラム「北斗七星」
交差点の信号が青になったので、横断歩道を渡ろうとしたら、横から遮るように自転車が走り抜けて行った。最近、こんな経験をすることが多いが、これは明らかな信号無視だ◆警視庁は取り締まりを強化し、自転車でも悪質な違反は警告ではなく、刑事罰を課す方針を固めたという。背景には、自転車による事故が増え続けている実情がある◆自転車は免許がいらず誰でも乗れるが、法律上は「軽車両」にあたる。交通ルールを守り、道路標識にも従う義務がある。路上には「一時停止」の指示が多くあるが、自転車だと気にも留めず通り過ぎてしまいがちだ。歩道は歩行者が優先で、自転車は徐行するのが決まり。歩行者に道を開けさせようとベルを鳴らすと違反になる◆さらに、意外と知られていないルールもある。例えば前照灯は、「夜間に10メートル先の障害物を確認できる」ことが条件。よく見かける点滅式のライトは、この条件を満たしていない◆日頃の自分を振り返ると、自転車のルールをきちんと守れているか、反省点も多い。昭和の時代に「運転が 示すあなたの お人柄」という有名な交通安全スローガンがあった。自転車の乗り方でも「人柄」が問われているようだ。(千)