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2022年10月19日

コラム「北斗七星」

今月4日午前7時半ごろ、政府は「北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとみられる」として、全国瞬時警報システム(Jアラート)を使った「国民保護に関する情報」を出した。Jアラートの発信は2017年9月以来5年ぶりだった◆Jアラートは、弾道ミサイルや地震、津波、気象などの緊急情報を、政府が人工衛星などを通じ、瞬時に自治体に伝え、市町村の防災行政無線などを自動起動させることで、国民に情報を知らせるシステムだ◆公明党などの推進で全国的に整備が進められ、14年からは情報伝達先に携帯電話会社が加わった。これまで北朝鮮によるミサイル発射のほかにチリ地震や東日本大震災での津波警報などで出されている◆今回の発信では、一部地域に誤って発信されるなど、システムの不具合が見られた。国民の生命に関わる問題だけに、さらにシステムの精度を上げ、信頼を高めるよう政府は再発防止に努めてもらいたい◆それにしても今回の発信に対し、共産党の元衆院候補がSNSで「不安を煽り、軍備増強が必要だという世論を強めようとしている」とツイートしたのには驚かされた。国民の安全を守るという意識が欠如しているというしかない。(正)

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