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冬場に向け支援一段と
暖房、インフラ復旧など要請
公明にウクライナ議員団
ウクライナ議員団の表敬を受ける山口代表(中央左)ら=17日 衆院第1議員会館
公明党の山口那津男代表は17日、ロシアによる侵略後、初めて来日したウクライナ最高会議(議会)の議員団5人と衆院第1議員会館で会い、迫る冬場を前に、インフラの復旧支援などを求める切実な要請を受けた。
冒頭、山口代表は、ウクライナ避難民が多く滞在する東欧3カ国を訪れた党調査団の活動を基に、岸田文雄首相に対し人道支援の拡充を求めたと報告。政府が近く策定する総合経済対策に盛り込まれることとなったとして「これからも必要な支援を継続できるよう取り組む」と力説した。
ハリーナ・ミハイリューク団長は「公明党が避難者の現状を調査し、ウクライナ支援を行動に移してくれていることは非常に心強い」と表明。その上で、首都キーウへの相次ぐミサイル攻撃で「エネルギー施設が壊され、住宅や病院で電気や暖房、水もなく、この冬を生き残れるかどうか」と窮状を訴え、発電機や暖房器具の提供を求めた。
ウクライナの議員からは「住宅や収入源を失った人の多くは、子どもを抱える女性だ。国際社会からの支援が欠かせない」「教育や医療機材が略奪、破壊され、戦後復興へ膨大な費用が必要」などの声が寄せられた。