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コラム「北斗七星」
長女にはビートルズを聴かせ、長男はタオルを握らせ、次男は夜中のドライブ。姉弟ながら寝入りのツボは三者三様だった。夜のミルクは夫担当で、飲ませた後、寝てもらうまでが苦労の連続。今となっては子どもとの良い思い出となった◆20年前は便利な液体ミルクもない時代。毎晩、哺乳瓶を電子レンジでスチーム消毒。うっかり自分の足に熱湯をこぼしたことも。朝から育児に奮闘する妻とのバトンタッチで、職場から帰宅後も大忙しだった◆出産後の8週間、母親は肉体的にも精神的にも負担が重く、父親のサポートは欠かせない。公明党の推進で1日から「産後パパ育休」がスタートし、出産後、8週間以内に最大4週間の育休が2回まで分けて取得できる。国の雇用保険から休業前賃金の67%相当の給付金も受け取れ、経済的不安も解消され取得しやすい◆2021年度の国内の男性育休取得率は、過去最高ながら13.97%に留まっている。北欧諸国では男性の育休が根付いていて、取得率は80~90%にも上る◆育休を取得できる期間の長さと受け取れる給付金の額で世界一といわれる日本の男性育休制度。赤ちゃんのため、家庭のため、男性の育休取得を広める取り組みを進めよう。(和)