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2022年10月6日

【主張】北朝鮮ミサイル発射 許せぬ暴挙、国際圧力強化を

わが国の平和と安全を脅かす暴挙であり断じて容認できない。

北朝鮮が4日、日本列島の上空を通過する弾道ミサイルを発射した。

これに対し4日の政府・与党連絡会議で公明党の山口那津男代表は、「地域と国際社会に対する重大な挑戦で、看過できない」と糾弾。岸田文雄首相は「関係国と緊密に連携し、国民の安全と安心の確保に万全を期す」と強調した。

防衛省によるとミサイルは青森県上空を通過し、日本列島の東約3200キロの排他的経済水域(EEZ)外の太平洋に落下したとみられる。推定飛行距離は約4600キロで北朝鮮のミサイルとしては過去最長だという。米軍基地を有するグアムへの攻撃能力を見せつけようとした可能性がある。

今年に入って北朝鮮は23回もミサイル発射を繰り返している。今回のように日本上空を通過したのは、2017年9月以来、5年ぶり7回目だ。航空機や船舶などに被害は出ていないが、ミサイルが通過した地域の住民も含め、大きな危険にさらされたことは重大な問題である。

しかも北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国連安全保障理事会の決議に違反する行為だ。

このため衆院は5日、今回のミサイル発射に抗議する決議を全会一致で採択した。参院もきょう6日に採択する予定だ。

また、北朝鮮の暴走に歯止めをかけるには国際社会が厳しく対応する必要がある。

国連は米英仏などの要請を受け、安保理の緊急会合を6日に開く。中国とロシアは近年、北朝鮮への制裁強化に反対姿勢を見せているが、今回の暴挙を重く受け止め、北朝鮮に対する国際社会の圧力強化で協調すべきである。

今回、国民に警戒を呼び掛ける全国瞬時警報システム(Jアラート)が、東京の島しょ部に誤って発信された。原因はシステム上の不具合とされているが、政府は再発防止に努めてもらいたい。

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