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2022年9月27日

オミクロン対応ワクチン 重症化・入院リスク低減

BA.5にも効果、打てる人から接種を 
冬に向け感染対策、継続すべき 
大分大学副学長 西園晃氏に聞く

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチンの接種が各地で始まった。使われているのは、中国・武漢由来の株とオミクロン株「BA.1」の2種類の遺伝情報「メッセンジャーRNA(mRNA)」を組み合わせた「2価ワクチン」だ。同ワクチンについて、ウイルス学と感染症学が専門の西園晃・大分大学副学長に聞いた。

――2価ワクチンの有効性、安全性は。

米国の臨床データによると、オミクロン株に対する重症化予防の効果や入院・死亡するリスクを下げる効果は、従来型ワクチンより上回る。2種類のmRNAが含まれているが、mRNAの総量が2倍になったわけではないので、副反応に関して従来型との差は、ほとんどない。

――従来型で4回目を既に打った人もいるが、次に2価ワクチンを打つまでの感染リスクは。

従来型も効果がないわけではない。ただ、接種によって体内で作られる抗体の作用は、オミクロン株に対しては落ちてしまう。より効果が期待できる2価ワクチンを打てる時期に接種し、リスクを下げることが基本的な考え方だ。

従来型は、接種後3カ月経過すると効果は半分ぐらいに落ちるとされている。一方で、現在は流行の「第7波」が落ち着き、社会全体の感染リスクは低下している。基本的な感染対策を続けながら、2価ワクチンを接種できる時期まで待てる状況だといえる。

接種間隔については、日本でも5カ月以降から3カ月以降に短縮する議論が出てきている。

――現在主流の派生型「BA.5」に対応するワクチンが承認されるまで待っても大丈夫か。

武漢由来の株とオミクロン株では、大きな違いがある。一方、同じオミクロン株の系統であるBA.1からBA.5への変化はそこまで大きくない。BA.5対応を待たず、現在承認されている2価ワクチンを打てる人から打つことが重要だ。

――秋から冬に向けて用心するべきことは。

冬場は寒くなり、乾燥するため、一般的に呼吸器系の病気は起こりやすくなる。過去2年の結果を見ると▽マスクの着用▽3密の回避▽換気――などの対策でインフルエンザの流行を防げたため、引き続き継続するべきだ。ただ、インフルエンザは2年間流行しておらず、免疫が落ちている可能性がある。インフルエンザワクチンの接種も対策として考えられる。

■各地で接種開始

厚生労働省は、2回目までの接種を終えた12歳以上の全員を対象とし、60歳以上などの4回目接種対象者から接種を進め、順次対象を拡大するとしている。12歳以上が対象の米ファイザー社製と、18歳以上が対象の米モデルナ社製が使われる。

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