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コロナワクチン そこが知りたい
オミクロン対応型が開始
2回終えた12歳以上対象
4回目優先、既存の接種券を使える人も
新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチンの接種が、各自治体で順次始まっています。対象者や接種期間などの情報をまとめました。
希望者全員に無料で
【対象者】コロナワクチンの初回接種(1、2回目)を終えた12歳以上の全員が無料で受けられます。当面は、60歳以上などが対象の4回目接種をまだ受けていない人を優先。10月半ばをめどに、2回目までを終えている12歳以上に拡大し、さらに、従来型ワクチンで既に4回目を打った人にも改良型の接種を始める見通しです。
改良型は追加接種の用法のみで薬事承認されているため、初回接種が済んでいない人は、従来型で1、2回目を打った後に改良型を接種できるようになります。
前回から5カ月後以降、短縮も検討
いずれの場合も、改良型を打つ回数は1人1回で、前回の接種から5カ月以上の間隔を空けて接種します。なお厚生労働省は、接種間隔の短縮を検討し、10月下旬までに結論を出すこととしています。
【ワクチン】12歳以上が対象の米ファイザー社製と、18歳以上が対象の米モデルナ社製の2種類が使われます。いずれも中国・武漢由来の株とオミクロン株「BA.1」に対応する「2価ワクチン」で、現在主流の派生型「BA.5」にも効果があるとされます。また、前回までと異なるメーカーのワクチンを打つことも可能です。接種後に現れる症状は注射部位の痛みや疲労、頭痛などで、従来型とおおむね同様です。
【接種券】3回目または4回目が未接種の人は、既に手元にある接種券で改良型を接種できます。ただし、自治体によっては改めて接種券を配布するケースなどもあります。新たに配布されない場合、券をなくしている人は、再発行の申請が必要となります。
3回目接種完了者で次回の接種券がない人については、厚労省が自治体に対し、早急に券を配布するよう要請。従来型での4回目完了者への接種券についても、10月末までの配布に努めるよう求めています。
【手順】接種を希望する人は、自治体の案内に従って、各医療機関や接種会場で改良型をいつから打てるか確認した上で、インターネットや電話で予約を取るなどしてください。詳細については、自治体のホームページや電話相談窓口などで確認できます。
職域接種を利用できる場合もあります。
【期間】改良型の接種も、従来型での初回接種(無料)も、来年3月末まで受けられます。その上で政府は、年末年始に懸念される感染拡大に備えて、改良型の年内接種完了を推奨。初回接種を終えていない人に対しては、改良型の接種を希望する場合、年内をめどに初回接種を行うよう呼び掛けています。