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公明推進でデジタル化加速
コロナ禍で遅れが指摘された行政サービスのデジタル化は今、公明党の推進により各地で加速している。
タブレット使い行政相談
埼玉・久喜市
オンライン相談を利用する熊田さん(右)とその様子を確認する斉藤市議
埼玉県久喜市はこのほど、「ふれあいセンター久喜」で、タブレット端末を使った行政手続きに関する相談体制を整えた。
相談は同センターと市役所をオンライン会議システムでつなぎ、社会福祉課や市民税課など10課に対応。予約不要で祝・休日と年末年始を除き、午前8時30分から午後5時15分まで受け付けている。
ふれあいセンター近くの久喜青葉団地には多くの高齢者が住んでいるが、市役所まで遠く、団地の住民から「市役所まで行くのが大変だ」と声が上がっていた。
実情を知った公明党市議団の斉藤広子団長は、2019年9月の定例会で「ふれあいセンターでも総合支所と同じ行政業務ができるようにすべきだ」と訴えていた。党市議団としても10年以上前から、市に対する予算要望で公共施設にWi―Fi環境を整備するよう求めていたことも実現の後押しとなった。
相談に訪れた熊田鈴子さんは、「電話では通じないことでも画面を介せば一目で分かる。すごく便利になった」と話している。
衛星画像活用し水道管を調査
静岡・富士市
静岡県富士市はこのほど、水道管(全長約1300キロメートル)の漏水箇所を早期に発見するため、衛星画像と人工知能(AI)を活用した調査を実施した。その結果、484カ所で漏水している可能性があり、年内に追跡調査を一部区域で行う予定だ。
調査には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち2号」が撮影した画像を活用する。衛星から放射された電磁波は、地球で地下1~2メートルにまで浸透して反射。塩素を含む水道水とそれ以外の水では反射した電磁波の特性が異なるという。このデータをAIが解析し、漏水の可能性がある場所を識別する。追跡調査では、水道管の上の道路に音聴器を当てて漏水している音を聞き取る。
市内では水道管の老朽化などによる漏水の通報は、年間で約1500件にも上る。以前は3年かけて市内全域を音聴器などで調査していたが、衛星画像とAIを活用することで調査箇所が絞られるため、期間短縮につながると期待されている。
市水道維持課の担当者は「最新技術を用いることで早期発見・修繕につなげたい」と話している。
公明党の井出晴美市議は昨年11月定例会で、衛星画像を活用した水道管の漏水調査を求めていた。
県立病院へ無料Wi―Fi
徳島県
徳島県はこのほど、県内全3カ所の県立病院に病室などで使える無料Wi―Fiを設置した。公明党の梶原一哉県議が昨年6月定例会の総務委員会で、コロナ禍で入院患者と家族が面会できない状況に触れ、オンラインで面会できるよう訴えてきた。
今回整備されたのは、いずれも県立の中央病院(徳島市)、三好病院(三好市)、海部病院(牟岐町)の3カ所。入院患者でWi―Fiの利用を希望する人は、各病院ごとに決められたパスワードを各自のスマートフォンなどに入力することで利用可能になる。
病室のほか、館内であればどの階でも使用できるため、県病院局経営改革課の大井文恵課長は、「平常時だけでなく、災害時にもWi―Fiを活用していきたい」と語っていた。