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検査キットのネット販売
国承認の製品で可能に
購入前、薬剤師がメールなどで説明
新型コロナウイルス感染を自分で簡単に調べられる抗原定性検査キットについて厚生労働省は、性能を認めた「医療用」製品をインターネットで販売できるよう、「一般用検査薬」として新たに承認を行うことを決め、8月末から一部製品でネット販売が始まりました。
ネット販売の解禁は、感染「第7波」で逼迫している発熱外来など医療への負荷軽減が目的です。これまでネット上では、性能が不明な「研究用」と称した製品が流通していました。国が承認した「体外診断用医薬品」と記載された医療用製品は、昨年9月から薬剤師が対面で説明する場合に限って、特例で調剤薬局での販売が認められていましたが、ネット販売の解禁で、薬局の営業時間に関係なく自宅などでも入手できるようになります。
購入に際しては、5日現在、調剤薬局大手の販売サイトにアクセスの上、チェックを付ける形式での問診への回答のほか、薬剤師からメールなどで使い方などの説明を受け、承認する必要があります。
検査キットは、自ら採取した咽頭ぬぐい液などを検体に用いて、15~30分ほどで結果が出ます。陽性の場合、居住する自治体の案内に従い、受診や療養などの適切な対応を取ってください。陰性でも「偽陰性」の可能性があるため、症状がある場合は自治体の案内に従い、医療機関を受診するなどしてください。
■無料配布する自治体も
国が承認した検査キットは、引き続き調剤薬局で購入できます。自治体によっては、重症化リスクの低い人などに検査キットを無料配布している場合もあります。購入前に確かめましょう。