ニュース
物価高、コロナ対応 万全に
予備費活用、国民生活の影響注視
自公党首が確認
自公党首会談後、記者団の質問に答える山口代表=2日 首相官邸
岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は2日昼、首相官邸で会談し、物価高騰対策や新型コロナウイルスなどの政治課題について、自公両党が結束して取り組むことを確認した。
岸田首相は、ガソリンなど燃油高騰や物価高対策の予算措置が9月末で切れることから、10月以降の対応について「補正予算の予備費を活用して対応を考えたい」と表明した。その上で、両党首は、今後の経済動向や国民生活に与える影響を注視しながら、必要な対策を検討していく認識を共有した。
また、岸田首相は、今後の新型コロナ対策の考え方について「感染状況をよく見極めながら、自治体と国がきちんと足並みをそろえて対応できるようにしていきたい」と語った。
■日中、日韓関係改善へ努力
さらに両党首は、国交正常化から50周年の節目を迎える日中関係や、日韓関係についても意見交換。岸田首相は日中関係について「今後どう関係を改善していくか、考えていかなければならない」との認識を表明。また、日韓関係では「関係改善に向けてどうするか、簡単ではないが、しっかり対応していきたい」と述べた。
これに対し、山口代表は「政府だけでなく、民間や政党にもいろいろな役割がある。国としての関係が今よりも良好なものになるように努力していきたい」と述べた。
■旧統一教会で首相陳謝
一方、岸田首相は、安倍晋三元首相の国葬や、自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡り「ご心配をお掛けしている」と陳謝した。国葬の実施については「国会で丁寧に真摯に説明したい」と述べたのに対し、山口代表は「国民に分かりやすく、丁寧に説明を尽くしてほしい」と強調した。
旧統一教会への対応について岸田首相は、自民党議員と教団との関係を見直すことに加え、霊感商法などによる被害を防止する対策を検討する考えを示した。山口代表は、公明党として、霊感商法による被害防止に向けた対策の検討を始める意向を伝え、「政府の対応と合わせて課題解決に向けて努力したい」と応じた。