ニュース
安全で広く生まれ変わった体育館
岐阜・大垣市
岐阜県大垣市立小野小学校には、市内で最も多い約900人の児童が通う。周辺の住宅開発が進み、今後、さらに増える見込みだ。そんな同校で3月、新体育館が完成した。広さは2倍になり、市内に32ある小中学校の体育館で唯一、床をビニール製にするなどの設計が保護者に安心感を与えている。
旧体育館は1階建てで、床面積は888.72平方メートル。バスケットボールのコート1面ほどの広さだった。児童のほか、地域のスポーツ団体からも狭さを指摘されていた。築45年ほどで老朽化し、床のささくれについても保護者が心配していた。
公明党の中田由美子市議の3人の子どもも、同校の卒業生。議員になる以前から、体育館の狭さを感じていた。2011年4月に初当選すると、直後の6月定例会を皮切りに、議会質問や市長宛ての予算要望で複数回、同校の体育館の建て替えを要請。同校の敷地内にあった幼保園の閉園に伴い、その敷地を活用して体育館が改築された。
新体育館は2階建て、総床面積も1657.72平方メートルと約2倍に。ビニール製の床材は弾力に優れ、転んだ際のけがを防ぐ。冬場も冷えにくく、ささくれができないなど利点は多い。2階には多目的スペースがあり、災害時により多くの人を収容できるようになった。
小学3年生の息子が通う村田絵美さんは、「児童同士がぶつかる不安などが減り、思い切り遊ばせられる場所になりました」と喜びを語った。