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ふるさとが撮らせてくれた
映画「サバカンSABAKAN」公開中
町挙げてロケに協力
長崎・長与町
1986年夏の長崎県長与町を舞台とし、小学生が主役の映画「サバカン SABAKAN」が8月19日に公開され、全国各地で好評上映中だ。映画のロケ地確保をはじめ、同町での映画製作を後押ししてきた公明党の川崎祥司県議、西岡克之町議は同23日、金沢知樹監督らとともに長与町役場を訪れ、吉田愼一町長と映画公開を喜び合った。
映画「サバカン SABAKAN」は、夫婦げんかが多いものの愛情深い両親と、弟の4人で暮らす小学5年生の少年が主人公。嫌われ者のクラスメートと夏休み中に体験した冒険をきっかけに友情を育む物語で、イルカが見られるとの情報を聞き、「ブーメラン島」をめざして冒険を開始する。
舞台となった長与町は、自然豊かな山に囲まれ、川を下れば観光地として有名な大村湾が広がる。映画は県内の西海市や時津町など近隣市町でも撮影が実施され、長崎らしい離島・半島の風景や、少年時代に体験した懐かしい思い出を重ね合わせながら楽しめる作品だ。
中学卒業までの期間を長与町で過ごした金沢監督は、長編映画のデビュー作である今作について「魅力あふれる大好きなふるさとが撮らせてくれた作品。親子や大切な人と見てほしい」と語っていた。
撮影は、昨年の8月から9月にかけて行われ、エキストラとして、地域住民や長与町内の小学校に通う子どもたちが映画に出演。同町と、映画のロケ地として有名な島原半島をつなぐ「島原鉄道」も使用された。
公明議員 金沢監督と町長を橋渡し
金沢監督(右から2人目)らと映画公開を喜び合う川崎県議(同3人目)、西岡町議(左端)
同映画の製作に当たり、昨年7月、川崎県議が金沢監督の知人から「長与町で映画を撮影するために支援してもらえないか」との相談を受けた。
その後、西岡町議と連携し、金沢監督とともに吉田町長を訪問。映画製作に向けた宿泊施設やロケ地の確保など、撮影に関する要望を橋渡しした。
それを受け、同町は、離島へのフェリー運航や宿泊施設確保で、安田産業汽船株式会社の安田舟平代表と連携。町民とも協力し、空き家やみかん畑など、撮影に適したロケ地やエキストラ確保に取り組んだ。
町を挙げて製作された今回の映画。川崎県議と西岡町議は「さらなる芸術文化の発展と、町の振興や離島観光の促進につなげていきたい」と語っていた。