ニュース
コラム「北斗七星」
座っている時間が1日11時間以上の人は、4時間未満の人と比べて死亡リスクが40%高まるという。座り過ぎを防ぐには、職場でも家庭でも小まめに立って動くこと、歩くことが有効だ。岡浩一朗著『「座りすぎ」が寿命を縮める』(大修館書店)で学んだ◆「歩く」と似た言葉に「歩む」がある。「ゆっくりと、着実に進行する」という意味がある(『広辞苑』)。多く歩けば、健康の道を歩める◆大衆小説の道を歩んだ吉川英治は「生涯一書生」を信条とした。「いつも高い山の中腹に立つ気持、そして頂上めがけて一歩一歩と踏みつづける気持」「小さな山の頂へ、ドッカと胡坐をかいてしまうようなことになっては、もう人間もお仕舞である。進歩も発展も何も彼もなくなる」(『草思堂随筆』)。安住より向上にこそ、人生の喜びはあると教えている◆目標の達成や課題の解決は喜ぶべきことだ。だが、そこで満足してしまったら、成長の歩みは止まる。大事なのは、これから何をするかだ◆公明党が“大衆とともに”歩んで幾星霜。「困っていることはないですか」と靴をすり減らして地域を回る地方議員と、献身的な支持者がいるから歩んでこられた。これからも歩んでいける。(直)