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人間の安全保障 確立を
アフリカの感染症対策に貢献
TICAD8巡り山口代表
TICAD8プレイベントであいさつする山口代表=22日 都内
27、28日にチュニジアで開催される第8回アフリカ開発会議(TICAD8)のプレイベント(主催=NPO法人日本リザルツ)が22日、都内で開かれ、公明党の山口那津男代表は「アフリカと日本が力を合わせて、TICAD8の成功と輝かしい未来に向かって歩みを開始していきたい」と強調した。
山口代表は、アフリカの発展へ日本がリーダーシップを発揮してTICAD開催を重ねてきた経緯に言及。「日本とアフリカ諸国が持続可能な開発、発展をめざして共に歩むパートナーとして力を合わせていくことが重要だ」と力説した。
アフリカの感染症対策については「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応に世界の力が集中するあまり、それ以前に進めてきたエイズ、マラリア、結核などさまざまな感染症への取り組みの歩みが妨げられている」と指摘。「早くコロナを乗り越え、これまでの感染症対策への大きな流れを取り戻さなければならない」と訴えた。
その上で「私たちがめざすべき大きな目標は『人間の安全保障』を確立することだ」と力説。具体的には、感染症克服のために「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」の充実に日本が貢献していくべきだとの考えを示した。
TICADは、アフリカの発展をテーマとする国際会議。日本政府が主導して1993年から始まり、国連や世界銀行、アフリカ連合委員会などと共同で開催している。当初は、5年ごとにアフリカの首脳らを招いて日本で開催していたが、2016年からは3年ごとに日本とアフリカで交互に開催されるようになった。